【台湾徒歩環島】14日目 嘉義~新營
嘉義から新營へ向かう環島1号線は、ずっと同じような道が続く。
本当に変化のないずっと似たような道。一日歩いてるとさすがに飽きてくる。
まだなんとも言えないが、台南まで、もしかたらもっと先までこんな感じだったらと思うと怖い。
反対の斜線に北回帰線が見えてくる。
北回帰線となんの関係があるのかはわからない。
この日も歩いてる途中に乗っていくかと声をかけてもらった。バイクのおじさんとトラックの家族。
台湾を歩いて旅行することがなかったから知らなかったけど、こんなにも声がかかるものなのか。
前方にセブンイレブンの看板が見えてくる。
休むべきか進むべきか。次の休憩ポイントがどこかわからないので悩みどころ。
そんなことを考えながら歩いていると、コンビニの駐車場から数人の男性がこちらを見ている。
「ニーハオ、徒歩で環島しているんですか?」
その中の一人がにこやかに話しかけてくる。そしてよく見たらその隣の男性が大きなカメラを構えている。
「そうですけど……それなんですか?」
カメラについて説明が始まる。が、聞き取れない単語が多すぎてあまりよくわからない。
とにかくわかったことは、エイズの男性が自転車で環島していて、その映像を撮影してる、そしてもうすぐその男性がやってくると言うこと。
「あ、来た来た」
話してる間にやって来た。
こちらの青いONE PIECEの服を来た男性がエイズの方。黄色い男性はよくわからない。
そういう協会があるみたいで、今まさに活動してたら、僕がやってきたということみたいだ。
そして撮影にちょっと協力することになった。
大して聞き取れていないのにインタビューに答えたり、言われるままにチャリに赤い紐を結んだり、一緒にONE PIECEの片腕を突き上げるポーズをしたりして撮影終了。
大量のプレゼントをもらう。
そして別れたのだか、次の休憩所でまた追い付き再開する。
ここではお年寄りの集団と撮影している。撮影しながらもなかなか大変そうだ。裏側を見た感じ。
オフの写真。ここの休憩所はアイスクリームが有名なので、みんなで食べながら一休み。
やっぱりインタビューより、こうやって普通に喋ってるほうが楽しい。
アイスを食べ終わり僕は先に出発。でもすぐ次の交差点で追い付かれ、「ガンバテ~」と追い越していく。
自転車道の標識の顔のところが上手いこと削れて、こっち見てちょっと微笑んでる。
ストレートなメッセージ。
この日は距離が短めなので三時頃に目的地の新營に到着。ちょうどいい。毎日このくらいがいい。
初めて靴で歩いたけど、草履よりは足裏の痛みが少ない。ただ膝とふくらぎは少し違和感。
新營はバックパッカーズが見つからないので、駅近くを探してみることに。
駅からパッと見回しただけで、値段的にちょうどよさそうな宿が3件は確認できる。とりあえず一番近くから。
700台湾ドル。宿の夫婦、おじいちゃん、みんな感じがいいのでここにする。
部屋でまずは洗濯。昼飯はもらったパンを食べただけだったので、これまた以前もらったカップラーメンを食べることに。
台湾では定番だと思う。どこにでも置いてある。
絵がなかなか洒落ているのはいいけれど、これが汁ありの湯麺なのか、汁無しの乾麺なのかがわからない。
説明読んでもよくわからないし、湯麺のが食べたかったので汁ありで作ってみた。
けっこう美味しかったから、たぶん汁ありで正解。
夜出かけると、雨が降ってきた。
暑い日が続いているけれど、歩き始めてから天気に恵まれている。
部屋の窓から新營の駅が目の前に見える。
帰ってきた人に帰っていく人。発車のベルが鳴る。日常が目の前を行ったり来たりしている。
14日目の歩行距離26㎞ トータル439㎞