【台湾徒歩環島】17日目 台南~岡山
今日は一日平穏だった。何事もなくひたすら歩く。
観光するでもなく、さっさと台南の街を抜けて先を急ぐ。台南の食べ物巡りしたかった。廟でダラけるたかった。
街から遠ざかるにつれ、いつもと同じような道になってくる。
また今日もこの道かとうんざりし始めた頃、
海が見えてくる。
毎日海だと、それはそれできっと嫌になるんだろうけど、気分が変わり歩調も軽快。
海沿いの道はどこも歩きやすい。
台南を抜けてからここまで、コンビニや店は何もない。この時点ですでに昼時。サイクリングの補給駅になっている情人碼頭まで行けば何かあるだろうと、必死に歩く。
変化のない道を歩き辿り着くも、情人碼頭の店屋はすで営業していない様子。観光客の姿もない。
がっかりしながらまた進む。
2時前、大湖という場所に来てようやく街らしくなってきて一安心。
大湖を過ぎ目的地の岡山に近づくと一気に交通量が増えてくる。
凄まじいバイクの数。時間帯もあるかもしれないけど、台北から始まり今のところ歩いた道沿いで一番多い気がする。
この時、自転車環島のジャックからLINEが入り、東海岸の写真が送られてきたが、目の前の光景との落差が激しい。
目的地の岡山が目前に迫ったところで、原付を下りて手招きしているおばちゃんとおじちゃんが。
駆け寄ると「歩いてるの?」と聞かれ、水に果物、お菓子まで頂く。
この優しそうな顔を見よ。おばちゃんなんて仏様のようなポーズ。
この黄色い果物は、台湾の桃だと言われたけど、どうしてもマンゴーに見える。味は桃でもマンゴーでもない味がした。
岡山に着き安宿探しが始まる。これだけの規模の街ならすぐ見つかるだろうと思っていると、すぐ見つかった。
ただ嫌がらせかのように見つけにくい。ぼんやりしていると見落としてしまう。
500台湾ドル。なかなか悪くない。怪しくもない。
なんの漫画家はわからないが、日本人の郷愁を誘うポスター。
窓の修復は2012年のキティーちゃんのカレンダー。
今日もハイセンスな宿で就寝。
十七日目歩行距離32㎞ トータル521㎞