台湾一周のんべんだらり歩行

台湾を歩いて一周(環島)する日記

【台湾徒歩環島】21日目 新園~枋山

5時50分に目を覚まし、準備をしてリビングへ。
朝食のハンバーガーと洗濯した衣類が畳んで置いてくれてある。いつも石鹸で手洗いし、半乾きのまま着干ししているので、洗濯してもらった衣類がいい匂いで気持ちいい。
僕が起きてきたのを見計らい、淹れたてのコーヒーを準備してくれる。
六時に起きると言ったので、二人は五時半に起きて準備をしてくれていたそうだ。
こんなに早くすいませんというと、いつも六時起きでそんなにかわらないから気にしないでと言ってくれる。
そして東港宮のお守りを頂く。

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充実した朝食に腹一杯になり出発。
旦那さんは僕が間違えて遠回りしないように、分岐までついてきて見送ってくれた。



早朝は気温も高くないし交通量も少ないので歩きやすい。
朝御飯をしっかり食べたからか、ゆっくり眠れたからかはわからないが、いつになく快調なペースに自分でも驚く。
大きな休憩をとらないまま歩き続けることができる。
ただやはり暑さが堪える。季節も地域もどんどん暑い方へ向かっているので、ここ最近の暑さは半端じゃない。



昼が近づきペースも落ち始め足取りが重くなった頃、車が止まり助手席から女性が降りて駆け寄り、墾丁まで行くので乗っていかないかと言ってくれる。
もちろん断るわけだが、色々心配もしてもらいやる気は戻ってきた。

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その後も逆上せる頭でフラフラ歩いていると、ビンロウ店の看板の下、せっせと洗車しているおじちゃんとおばちゃんが。
通りすぎる時におばちゃんが親指を立てて「加油!(頑張れ)」と応援してくれる。
こちらも親指を付きだし「謝謝!」と元気に返事。
そのまま歩いていこうとすると、「※□◇#△飲む?冷たいの」と何かわからないが、冷たいのをくれると言うので、「いるいる!」と食い気味で返事。
何が出てくるのかと思っていると、冷蔵庫からキンキンに冷えたスポーツドリンクの缶が。
冷えたのと冷えてないのでは、炎天下では同じものでも雲泥の差がある。
大喜びでその場で一気に飲み干す。最高に美味い。
僕の飲みっぷりをみたおばちゃんが、休憩してったらと言ってくれるので、家の中の扇風機の前で靴と靴下を脱ぎ捨て、足の豆をぷにぷにしながら二人が洗車する姿をぼんやり見つめる。

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果物も食べていいよと言うので、三個あるうちの三個を頂く。
僕の食べっぷりを見たおじちゃんが、昼飯食ったのかと聞くのでまだ食べてないというと、素麺食べてけと言ってくれる。

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ここ実家だっけってくらい落ち着く。
二人とも自然体過ぎて本当に居心地いい。飯を食べながら下らないことを言っては三人で笑う。

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ちょっと出かけてくる感じで出発。二人も気楽に見送ってくれる。



その後ご機嫌で歩いていると、原付に乗った男の子に話しかけられる。誰かと思えば昨日出会った原付環島グループの一人だった。
そこのセブンイレブンで休憩していたら僕が通ったので追いかけてきてくれたらしい。
みんなセブンイレブンにいるから、一緒に休憩しよう、原付の後ろに乗ってと誘ってくれる。
「そこのセブンイレブン」と言うのが、これまた通って来た道の後ろの方にちっさく見え、「あそこまで戻るのか……」と一瞬思うが、まあせっかくだしと股がる。

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話をしたあとまた記念撮影。みんな若々しくていい。それぞれキャラが違って仲良さそう。
この子達に昨日は500のペットボトルのスポーツドリンクをもらったけれど、今日は1.5のペットボトルをもらう。
カバンにズッシリ。でも嬉しい重さ。

みんなは南端へ行ってきて今から北上するので、ここでお別れ。



今日は暑くなるからとみんなに水分をもらう。朝も多目にもたしてくれて、おじちゃんとおばちゃんにもたくさんもらい、今また1.5のペットボトル
。この時点で4リットル以上。ザックはいつもの倍近い重さで、しんどいっちゃしんどいけど、嬉しい限り。



今日の道の途中から、右側は海、左側は山が続く。「夏だ!海だ!」と言って駆け出していきそうな景色。



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そして出会う。徒歩環島二人目。前から普通に歩いてきたのでスルーしそうになる。
しばらく二人、道路の真ん中で立ち話。なにせ道路が続いているだけで何もない。道路で盛り上がる、



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サトウキビを持って道の先で待っててくれる親子。男の子に食べ方を説明してもらう。
お父さんは本当に優しそう。
サトウキビを食べては吐き出し歩いていると、気分は台湾人。



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道端のコーヒー屋のおばちゃん。氷だけペットボトルに入れてもらう。



今日はそんなこんなで、たくさんの出会いに恵まれた一日だった。