台湾一周のんべんだらり歩行

台湾を歩いて一周(環島)する日記

【台湾徒歩環島】24日目 満州港口~満州港仔

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朝食が豪華。朝から栄養満点で気分がいい。オーナーは出発時間も気にかけてくれる。
二人に見送られ出発。



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この日は天気がいまいち。大雨は嫌だけど、曇りの方が涼しくて断然歩きやすい。



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地図を見た感じ、一日中山の中にいるので早目に腹を満たしておく。台湾の犬は当たり前のように原付に飛び乗るから、日本人からしたら面白い。



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雨が降ったりやんだりを繰り返す。こういうときはほんとにポンチョは便利。



何もない山間の道を進んでいくと、カッパに眼鏡にマスク、小型の普通の自転車に乗った怪しいおじさんに話しかけられる。
このへんの人かなと思っていると、昨日話しかけたの覚えてる?と言われる。
歩きながら考えていると、確かに昨日墾丁を過ぎたところで「加油」と声をかけられたのを思い出した。その時も辺鄙なところを自転車で走ってるなと思ったけれど、またこんな辺鄙なところを……

「もしかして、自転車環島ですか?」

「そっちもやっぱり、歩き環島だよね?」

こんなに環島のオーラを消している人は初めてだ。ほんとに普通のそのへんを自転車で走ってるおじさんとなんにも変わらない。全然冴えない。
話す内容もまた普通のおじさんなのが面白い。
坂道なのでしばらく一緒に歩いて、下りになると普通に去っていく。写真撮ろうみたいなノリもない。
普通すぎて逆に新鮮。なんかいい。

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山と山の間をちょこっと登って抜けていくだけかなと思ったら、山頂を経由する気かと思うくらいガッツリと登る。
そして大量の猿。意外と低い鳴き声が至るところから響いてくると思ったら、常に猿に囲まれている。もうどうでもよくなるくらい多い。



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予想よりもかなり小さな街に出る。
ただこの先はしばらくなにもなさそうなので、他に選択肢はない。
村に入ってすぐ派出所があったので、ここに安く泊まれる場所はないかと聞くと、こちらを一瞥して一言「ググって」。
ここの警察は役にはたたないとわかったので、さっさと出て自分で歩いて探すことに。



歩いていると開け放ったドアの向こうで賑やかな話し声が。ドアの外だったり中だったり、台湾の年配の人はみんなで集まって、日影でずっと喋ってる。こういう昭和の光景が、日本人の郷愁を誘う。
田舎街で見慣れないやつが歩いてくるのを見つけると、みんないったん会話を止めこちらを観察。そしてこの部外者についてなにか話している様子。ここで挨拶すると、「歩いてんの?」「どっからきたん?」と会話が始まる。

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テカテカ。
近くで安い宿を探していると言うと、まあ入って入ってと和に混ぜてもらう。
写真にはいないけど、おばあちゃんとおばちゃんもいる。そして後から娘さんも来た。
おじさんが食べているケーキを頂き、食べながら質問に答えていると、僕が昼飯を食べてないことを知ったおばちゃんが、カップラーメンを作ってくれる。
休めの宿は近辺では一軒のみらしく、空いているか電話で確認してくれる。
来た道を1㎞ほど戻らないといけないので、おばちゃんがバイクで乗せていってくれることに。
出発する時に、おじさんが作った袋一杯のミニトマトと果物、カップラーメン、お菓子、ペットボトルの水を持たせてくれる。

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送ってもらい宿に着くと、おばちゃんが値段交渉までしてくれてまけてもらった。
宿のおじさんもまた親切で、すでにまけてもらってるのに「大丈夫か?お金足りるか?」と何度も聞いてくれる。全然人いないけど、会う人みんな親切だ。警察以外は。


夕飯は宿の隣の飯屋。飯屋が他にないので選択肢がない。大勢で食べるようなレストランは、一人で頼めるメニューがほとんどない。炒飯か炒麺。おばちゃんに進められるまま炒飯を頼んだら、すぐに出てきた。早すぎない?と思ったら、温くてべちゃべちゃ。確実に作り置きだ。



翌日の予定がハッキリしないが、地図を見た限り42㎞先の達仁まで大きそうな街がない。
明日は早起きして出発だ。