台湾一周のんべんだらり歩行

台湾を歩いて一周(環島)する日記

【台湾徒歩環島】32日目 花蓮県水璉村~花蓮県花連市

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学校野宿は意外と快適で、しっかりと睡眠をとることができた。
やはり蚊が少なかったのが大きい。
ただ学校なので、迷惑にならないように日の出前に撤収準備を始め、薄暗い中を歩き始める。



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今日は花蓮市を目指す。花東公路も遂に終わりだ。
水璉村から花蓮市までの道程は、その途中ほぼ何もない。
曇り空に強風の中、朝食も食べていないので、空腹を我慢して必死に足を出す。
何もない道は誰に会うこともなく単調に続く。



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花連市が目前に迫る頃、橋の向こうに建物が見え始める。海岸部から街への境界線のよう。
頭の中は食べ物でいっぱい。久々の大きな街に期待も高まる。
橋を渡り始めた時、バイクが止まりおじさんが乗せていこうかと言ってくれる。しかも日本語が上手。
優しい言葉遣いのとても親切なおじさんで、橋の途中で世間話が始まる。
歩き環島をしているのでバイクには乗れないと説明はしたけれど、僕が朝御飯を食べていないことを知ると、ご飯連れていってあげるから乗っていきなさい、少しくらいバイクに乗っても大丈夫、と何度断ってもなかなか熱心に誘ってくれる。
さっきから腹が鳴っていたので、誘惑に負けそうになるもどうにか断腸の思いで断る。



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橋を渡った先にすぐ食べ物屋があると思いきや、トラックが行き交う大きな通りで、ビンロウ屋しか見当たらない。
ショックを受け意気消沈していたら、ビンロウ屋に食堂が併設されている店を見つけ迷わず飛び込む。
まだ昼前で営業時間外だったけれど、聞けば作ってくれると言うのでガッツリ注文する。
何も食べず五時頃から活動していたので、最高に美味しい。



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その後は街の中心へと向けて歩いていく。歩くほどに街は繁華になっていく。
コンビニに入ったとき、自分の余りのみすぼらしさに驚き思わず写真を撮る。
腹が満たされると、今度はシャワーを浴びたい欲求が湧いてくる。人間の欲は切りがない。



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花蓮バックパッカーズに着くと、すぐにシャワーと洗濯をする。
人心地付いたところで街へ出て、また欲望の赴くままに食べる食べる。
茶店では明日からの予定を確認。
花蓮から蘇澳は、落石と大型車両が多い上、歩きや自転車が通る道幅がないと言われている。環島している人は、この区間だけは列車に乗りパスする人が多い。
天気予報を見ると、明日明後日は大丈夫だが三日後から崩れると出ていた。
雨は落石も多く視界も悪いので避けたい。
二日間の間に行けるところまで目一杯進むことにして、五時には出発することに。
寝不足が続いていたこともあり、20時頃には眠っていた。