【台湾徒歩環島】36日目 宜蘭県羅東~宜蘭県礁溪
羅東では駅近くのビジネスホテルのドミトリーに宿泊。朝御飯はバイキングも付いている。
ほんとに台湾のドミトリーには感心させられてばかりだ。最先端を行っている。
それとも僕が知らないだけで、日本でも大都会には、こういったホテルにドミトリーという形式があるのだろうか。
七人目に出会った徒歩環島の男の子。
僕は羅東から礁溪へ、彼は礁溪から羅東へ。
高校を卒業したばかりの十八歳。大きなザックに徒歩環島のプレートをぶら下げている。
彼は旅費を節約するため、よくコンビニの机で突っ伏して寝ているらしい。いくら若いとはいえ、それじゃあ疲れが取れないんじゃないかと心配になって聞くと、よく眠れないときもあるけど大丈夫と言っていた。
こういう若い子にこそ、徒歩環島のプレートは必要だなと思う。
三十六日目、もしちょうど四十日目で環島を終わらせると考えたら、今日を含めても残りは五日ということになる。
なんとも言えない複雑な気持ちだった。
こんなに楽しい環島が後数日で終わってしまうのかという寂しい気持ち、その反面、一ヶ月前のような新鮮さが、既に失われてしまっているのにも気づいていた。
良くも悪くも、毎日台湾を歩くことに慣れてしまっている自分がいた。
体力的にも精神的にも余裕ができた。
けれど出会いや景色に一喜一憂していた自分は、もういないような気もしていた。
夕飯は鴨尽くし。ミスドのように整列した鴨肉。好きな部位を選んでレジへ持っていくと、一口サイズに切り分けてくれる。
そしてその夜、なんと豆ができていた小指の皮が剥けた。脱皮したようでスッキリ。ただやはり小指の爪も一緒に剥がれているので、明日から痛くならないかは多少心配だが、触った感じはそれほど痛くない。大丈夫そうだ。
礁溪のバックパッカーズには、なんと温泉がある。しかし入浴できる時間が夜八時以降と遅く、更には海パンを履いて入らなければいけない。
台湾の温泉では、海パン着用しないといけない場所が多いが、僕はどうしてもこれが好きになれない。
温泉は素っ裸がいい。
スッポンポンだからこその、リラックスタイムだと声を大にして言いたい。
けっきょく僕はシャワーを浴び眠りに就いた。