台湾一周のんべんだらり歩行

台湾を歩いて一周(環島)する日記

【台湾徒歩環島】18日目 岡山~高雄

朝起きて昨日もらったバナナを食べたら出発。


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宿を出てすぐ犬が絡んでくる。空のジュースの容器や雑誌を咥えて持ってきては、遊んで遊んでとアピール。
血に飢えたような目をしているが実は可愛い。



今日は以前出会った、自転車環島のウェイチンと高雄で夕飯を食べる約束をしていたのだけど、職場へ向かう道が僕の歩くルートと重なっているからと、朝食に包子を買って寄ってくれると言う。


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『どこにいる?』とLINEが入るので、今ここにいるとアピール。出勤の時間帯ということもあり交通量が今日も凄い。
見つけてもらえるか心配して携帯の着信を確認していたら、目の前のファミマでこちらに手を降る女性が。
久しぶりの再開ではあるけれど、出勤途中なので包子と豆乳を受け取り、また夜にと早々に去っていく。


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空き地で食べる。普段自分では選ばない味の包子なので新鮮。豆乳のストローが入ってなかったので、指で突き破り直接飲む。



岡山から高雄市内へ向かう道は、すでにどこも都会なので、昨日までのように人気がないということはない。


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寄り道して大きな公園の中を行くと、ここでもお馴染みの光景が。躍りやよくわからない何かの練習をしている。



今日は暑さのせいなのかわからないが、昼頃から徐々に体調が悪くなり始める。
頭痛が始まり歩くにつれ気持ち悪くなってくる。


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遥か彼方に、よく日本のガイドブックに載っている竜と虎の塔らしきものが見える。
ルートからは外れることになるので、寄って行くか見なかったことにするか迷ったが、せっかくなので向かう。


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どうにか辿り着く。やはり観光客が多い。
中に入っていないのでなんとも言えないが、楽しそうかと言われるとなんとも言えない。


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頭痛が限界に達したので、その辺の飯屋に入って休憩。鍋焼麺を食べる。なんとなく一緒に頼んだオレンジジュースがやたら美味しく感じた。


食べ終わり歩き始めると、よくなるどころか酷くなる一方。MRT に何度乗ってやろうと思ったことか。


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もうこれ以上歩けないと思いながら、必死で写真を撮る。まるちゃんのママにそっくりな呉ママ。


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愛河に差し掛かる。高雄に来た感じがする。そしてもうすぐ着くもうすぐ着くと何度も自分に言い聞かせ川沿いを歩く。


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かなりのスローペースで進んでいると、対岸のまさに目の前に、写真ではわかりにくいがパトカー、救急車、消防車がやって来て、大事になっている。
川を覗き込みボートを下ろそうとしている。
ただもう自分の体調がそれどころじゃなかったので、座り込んでは歩き、座り込んでは歩き。


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どうにか今日の宿に到着。よく目立つ。
チェックインの少し前だったけれど、何事もなく入室。今日は距離が短くて本当によかった。
受付の人も感じがいいし、部屋も綺麗でドミトリーにしては広い。これで400NTD なら当たりだ。



部屋に入るとすぐにシャワーをしてベッドに潜り込む。
ウェイチンは五時半に仕事が終わり六時過ぎに迎えに来てくれると言っているので、とりあえずそれまでロキソニンを飲んで眠る。



目が覚めると体調も多少よくなっている。良くはないが悪くもない。
地下一階の共同スペースでコーヒーを飲みながらソファーでゴロゴロして待つ。台湾のバックパッカーズは無料でコーヒーが飲めるところが多く、共同スペースもかなり快適なのでいい。



六時半前、ウェイチンから到着したとLINEが入り出ていく。友達も一緒に来ると言っていたけど、仕事があって来れなくなったということで二人で出かける。

ウェイチンペアとドミトリーで初めて会った時は、時間が遅くというか、環島メンバーは基本寝るのが早いので、大して話もせず寝た。そして僕は朝も早いのでだいたいみんな寝ている。つまり全然話をしたことがないわけだけれど、こういう時に台湾の人は距離を感じさせない。まるで普通の友達みたいに接してくれるから凄い。前も思ったけど特にウェイチンは自然体だ。


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日本好きの友達が、日本人が好きであろう店のリストをLINEで送ってくれたらしく(見せてもらったがスクロールしないと見えないくらい大量に載っていた)、その中で宿から歩いて五分くらいの場所にある牛肉麺専門店へ行くことになった。
人気があるようで店は混んでいたけれど、一席空いたのでそこに座る。
僕は湯麺、ウェイチンは乾麺。日本の醤油ラーメンに少し味が似ていて、確かに日本人が好きそうな味だった。かなり美味しい。
食べ終わり僕の碗に汁が残っているのを見ると、なんで日本人は乾麺より湯麺が好きなのに、スープ飲まないの?と聞かれる。
台湾人はみんな飲むの?と聞くと、だいたい飲むと言う。そうなのかと思い他のお客さんを眺め回すと、そもそもみんな乾麺を食べていた。
日本のラーメンはしょっぱいから、全部飲んだら体に悪いから、飲まないくせがついてるんじゃないと言うと、台湾の人はみんな言うが、やはり日本のラーメンはしょっぱすぎると言われた。汁を一口飲むごとに、水を一口飲まないといけないらしい。ただ和歌山ラーメンだけはとても美味しいと言っていた。

牛肉麺を食べ終わりかき氷を食べに行く。これも友達の日本人にお勧めリストに載っていた店だ。
入ってすぐ周りが日本人だらけだということに気づく。たぶんガイドブックに載っているんだろう。日本人が出ていくと、また日本人が入ってくる。


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そして問題の食べ物がこれだ。
僕がマンゴーのかき氷を頼むと言うと、ウェイチンがかき氷と切ったトマトを頼んでシェアしようと言う。シェアはいいけどデザートにトマトはいらないと言うと、これは高雄にしかない食べ物だからと頼むことになった。
トマトは普通のトマトだけど、タレが不思議な味がする。醤油に生姜に甘いなんかが入っていて、なんとも言えない味。不味くはないけど、美味いかと言われると美味いわけでもない。

「どう?美味しい?」

「うーん……美味しいか……美味しくないかは……わからない」

僕か変な顔をしていたのか、嬉しそうに笑っている。


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お腹もふくれたので解散。昼間は体調悪すぎてどうなるかと思ったけど、楽しい夕食ができてよかった。



そして宿に帰ると目の前のベッドに日本の方が。小綺麗でしかもリュックにお守りをつけていたので、恐る恐る聞いてみるとやっぱり日本人。ガツガツしていないので話しやすい。よく考えたら、台湾に来て日本人と話すの初めてな気がする。
色々話していると、騒がしい台湾のおじさん三男組が。すでに酔っている。日本人二人と、台湾人三人の交流がいきなり始まる。
なに酒か聞き取れなかったがとにかく辛い58度の酒を注いでくれるので、一気に飲み干す。
タバコ行こうと言うので、一本もらいみんなで吸いに行く。
三人は内装工事をしていて、出張で桃園からきているらしい。


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部屋に僕らしかいないので、一騒ぎ。写真隣がアミ族の人。とにかく陽気。



こうして賑やかな一日が終わり。
疲れが溜まってきているようなので、明日は一日休みを挟むことに。


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十八日目歩行距離24㎞ トータル545㎞